古河公方公園(古河総合公園)(茨城県古河市) 大賀蓮
こんな施設があるよ
大賀蓮池
大賀蓮とは、植物学者で蓮の権威であった大賀一郎氏(当時・関東学院大学非常勤講師)に由来します。
1951年(昭和26年)、千葉市検見川にある東京大学検見川厚生農場(現・東京大学検見川総合運動場)の落合遺跡で発掘された品々の中に蓮の果托(果托とは花が終わったあとの雌しべのことで、蓮の場合はあのラッパみたいなヤツです。蓮コラによく使われていますよね)を発見した大賀氏は、実もあるに違いないと「蓮の実」を求めて遺跡の発掘調査を開始しました。
ボランティアを募り大変な調査が行われたそうです。こうして2000年以上前の地層から3粒の蓮の実を発見しました。これら3粒の発芽を試みたのですが残念ながら2粒は発芽しません。
しかし、残された最後の1粒が見事発芽し順調に生育しピンクの大輪の花をつけたというドラマチックな物語が残されています。
古河公方公園の「大賀蓮池」は公園の奥の花桃の丘の西側にあります。大小3つの池からなり、3つ併せると面積は3000平方メートルあります。
しかし、2018年7月に訪問したときは一番手前の池に大賀蓮は咲いていませんでした。GoolgeMapで計測したところ池は2つだけでも周囲が250メートルくらいあり、面積は2000平方メートル以上もあります。行田の「古代蓮の里」よりも狭いですが、それでもかなりの広さのある古代蓮池です。
古河公方公園の大賀蓮は1975年の開園時に、千葉市から提供してもらった2株が始まりだそうです。たった2株がここまで広がったわけです。ここにもドラマがあるかも知れませんね。
そんな先人たちに思いを馳せて蓮の花を見るとまた違った景色が見えてくるかも知れません。
古河公方公園の蓮は背が高い??
古河公方公園の大賀蓮はかなり背が高いです。初めて見たのですが第一印象がそれでした。それとも池が浅いのでしょうか?
直下に置いた写真は、クジャク舎あたりから大賀蓮池を目指して来たときにまず目にする光景です。蓮の花はたくさん咲いているのですが、背が高いので自然と花の位置も高くなり花が密集した光景が上手く見えません。
密集して見える写真はどれも、カメラを持った両手を高く上げて撮影したものです。
鑑賞するために一工夫欲しいような気がしてしまいました。池を深くすることはできないかもしれないので、池を周囲を少し高くするとか。
もうひとつの感想が「行田の古代蓮とは違う」でした。まず、色が薄い感じがしました。それと花の大きさが少し小さいようにも感じました。
帰宅して写真を整理して現像してもその印象は変わりません。でも、ネットで古河公方公園の大賀蓮を検索すると、花の色がかなり強いピンクで発色している写真をたくさん見つけました。どれも曇りに撮影した写真のようです。結局どういうことかわかりませんでしたが、興味は尽きません。
古河公方公園(古河総合公園) 園内地図
古河公方公園(古河総合公園) 園内案内図 |
アクセス・駐車場ほか
- アクセス
- 駅からは遠いので、クルマが必須かもしれません。東北自動車道だと、「久喜IC」から約30分、「羽生IC」から約30分、「館林IC」から約20分。
- それでも、あえて各駅からのアクセス。「JR宇都宮線古河駅下車 タクシー約10分徒歩約40分」「東武日光線新古河駅下車 タクシー約10分徒歩約40分」だそうです。
- 駐車場
- たくさんあります。花桃の時期は、1回駐車で500円。他の時期は無料です。