平成の森公園(比企郡川島町)

最終更新日 2016.12.29 撮影日 2016.5.28他

川島町のコミュニティ空間

平成の森公園 水と時の広場
奥に見えるのが「平成の森公園」のシンボルのカリヨン(鐘)。「水と時の広場」です。ここで水遊びはNG。

公園内のあちこちにある案内板によると、「平成の森公園」は、1988年(昭和63年)に国が提唱した"ふるさと創生事業"に基づいて計画された公園で、1996年(平成8年)に3年の歳月をかけて完成しました。事業費は25億円でした。

計画されたのが"平成元年"だったことから、元号を記念して命名されたとのことです。

総敷地面積は約8.38ha。地形が良く、キレイな台形の公園は周囲を田んぼの用水路(川)に囲まれていて、"川"に囲まれた"島"で、「川島」というダジャレみたいなイメージで作られたのだとか。

川島町役場からは少々距離がありますが、「平成の森公園」の西側には、町立図書館、町民体育館、武道館、町民会館、中央公民館、町立保育園、川島町シルバー人材センターが建ち並んでいます。

更に東側には「平成の森・川島病院」があり、周囲を田んぼに囲まれたこの一帯だけ別の空間のようです。川島町のコミュニケーションを一手に担っている地域なのですね。

町役場は老朽化が進んでいるようですから、もしかしたら移転してきて、文字通り町の中心になるかも知れません。そんな計画は無いと思いますが、逆に町役場が無いのが不思議なくらいの一帯でした。

園内には、400mのトラックとフィールド部分に天然芝を敷いた「多目的広場」(一辺のタッチライン側に土が盛られて高くなっており、客席もあります)、ちょっと狭めの「芝生広場」、水遊びのできる小川が流れ込んで釣りもできる「修景池」、アスレチックというよりもトリムと言った方がふさわしそうな「アスレチックコーナー」、300m以上ある日本一長い「バラのトンネル」と「丘の家」、約2500株を栽培している「ショウブ園」、大型遊具の「ちびっこ広場」、そして中心部にカリヨン(鐘)が時を知らせる「水と時の広場」などの多彩な施設があります。

日本一のバラのトンネル

平成の森公園 バラの小径
「バラの小径」。全長300mにもなる日本一のバラのトンネルです。できて日が浅いので蔓の絡み具合がいまひとつ。将来が楽しみです。<2016.5.28>

「バラの小径」と名付けられたバラのトンネルは、全長330.5メートルで53品種427本のバラが植えられています。

しかし、正直申し上げて前途は多難そうです。一般的にバラの栽培は難しいと言われていますが、通常だと、1年に1mくらい蔓(つる)を伸ばすそうです。

「平成の森公園」のバラのトンネルは、川島合併50周年を記念し、2006年(平成18年)1月に完成しました。

そろそろトンネルを覆い尽くすくらい蔓が伸びていなくちゃいけない計算ですが、まだまだ足らないようです。詳しくは、平成の森公園 バラの小径 をご覧ください。

「伊奈町町制施行記念公園」のバラのトンネルもあまりうまくいっていないようです。前途は多難かもしれませんが、今後に大いに期待ですね。ここまで立派なバラのトンネルは見たことありません。実際、「日本一」だそうですし。

300mのアーチのトンネルをバラの蔓が覆い尽くしたら、たいへんな観光スポットが誕生することでしょう。関係者の方々には頑張って欲しいですね。たぶん、記念植樹なのでしょうけど、バラの1本1本に名札がついていたのも印象的でした。

菖蒲園もキレイですね。見頃にはまだ早かったようですが、咲き始めた菖蒲園の写真を撮影してあります。平成の森公園 菖蒲園

スポーツ施設いろいろ

平成の森公園 健康遊具のアスレチックコーナー
健康遊具のアスレチックコーナーはバラの小径の真ん中にあります。

多目的広場は、陸上競技場とか天然芝サッカーグラウンドと言っても良さそうな施設です。

400mのトラックと、トラック内に敷かれた天然芝。今回天然芝グラウンドを隅々まで歩いてみましたが、木目が細かくてクッションのよく効いたすばらしい芝生でした。こんな芝生広場が出入り自由なんて本当にうらやましい。

400mトラックの体育館側にはちょっと土が盛ってあって、座席も用意されています。観客席というわけです。実際、関東サッカーリーグなどでしばしば使用されているそうです。

バラのトンネルに囲まれた「アスレチックコーナー」は、フィールドアスレチックというよりも、トリムコーナーと呼んだ方がふさわしいような簡単な運動遊具が並んだ施設です。

全部で8つのポイントが、コースのように並んでいます。イメージとしては、「県民健康福祉村」「ときめきヘルシーロード」「内牧公園」「林間アスレチック(トリム広場)」と同カテゴリの運動器具です。事前情報で、アスレチックがあると知っていたので本格的なアスレチックコースを期待していただけに、ちょっと残念でした。

アスレチックコーナーについては別ページを用意しました。「アスレチックコーナー(トリム)」をご覧ください。全ポイントの写真を掲載しています。

子どもたちを遊ばせる遊具は、「ちびっこ広場」にありました。

平成の森公園 修景池とつつじ
修景池と手前がつつじ。

以前は、B&G財団川島海洋センターのプールもあったのですが、当サイトご利用者の方から閉鎖されて2013年現在は更地になっているとの情報をいただきました。

調べてみましたら、平成24年8月の川島町の広報(No.628)に廃止・解体のニュースが掲載されていました。昭和56年開設だそうですから、30年に渡って親しまれていたのですね。残念です。

余談ですが、最近は全国的にプールが廃止・解体される傾向にあります。

公園併設のプールはもちろん、自治体運営のプールも次々と閉鎖されています。埼玉県でも「城山公園」のプールや、わが町(春日部)の市民プールなど枚挙にいとまがありません。

主な原因は老朽化です。長引く不況で補修や運営維持のための資金が足りない。維持費に見合うほどの利用者がいない等……。夏場の一ヶ月くらいしか営業できませんし……。少子化の影響もあるかもしれません。

前述の城山公園は、代替施設として大きな水遊び場を新設しました。ただ壊すだけの自治体が多い中、好判断だと思います。

最高ランクの水遊びスポット

平成の森公園 大型複合遊具
大型の複合遊具はバラ園とは反対側の公園の南西側にあります。

小さい子連れは、まっすぐ「ちびっこ広場」直行ですね。

土の広場の中央に大きな木製遊具があって、隣に小さい子が遊べる遊具と砂場があります。

ママパパがお休みできる屋根付きのベンチもあって、「関宿城博物館」の「関宿にこにこ水辺公園」で見たのと同じゴリラがいました。

ちびっこ広場については別ページを用意しました。「ちびっこ広場(大型遊具)」をご覧ください。

夏場は水遊びが楽しそうです。

7月中旬くらいから、「丘の家」方面から水が流れ出て、蛇行する小川を作り出します。「修景池」まで続くこの小川では安全に水遊びをすることができるでしょう。小さい石や川の底も掃除が行き届いていてとても清潔。水もきれいです。

平成の森公園 水遊びのできる小川
掃除が行き届いてきれいな水遊びの小川。完成から10年以上経ってもこれだけキレイですから、将来も安泰です。

大きな石や橋もあり、子どもたちの冒険心を大いにくすぐります。ウチの子どもは大きくなってしまって、こういう場所では水遊びをしなくなりましたが、ここで遊ばせたかったですね。

当サイトで紹介している水遊びスポットでは「大崎公園」「上平公園」と並んで最高ランクかも知れません。

「平成の森公園」の中心部には、カリヨン(鐘)が時刻を知らせる「水と時の広場」あって、塔の周囲に水をたたえた池があります。

ここで水遊びはできません。結構深くて水も汚いです。柵もないので、小さいお子さん連れは注意した方が良さそうです。

芝生広場は、「水と時の広場」の横手にあります。ちょっと狭いですね。しかも傾斜がある。ボール遊び等をやっているときは要注意です。すぐ隣は池ですから。

ボール遊びは天然芝の多目的広場が良いかもしれません。

ここでボール遊びがしたい

平成の森公園 天然芝の多目的広場
多目的広場の横はこんな感じで客席になっています。実際に関東リーグ等のサッカーの試合も行われるらしい。

実は、「平成の森公園」には、2000年ころに一度訪れているのですが、なぜか印象が薄くて紹介しておりませんでした。完成していたはずなんだけど、公園らしい施設があまり見あたらなかった。

きっと地図を読み間違えて、違う場所に行ってしまったのでしょうね。こんなすばらしい公園を今まで放っておいて申し訳ない気持ちで一杯です。

しかし、欲は深いもので、公園を回りながら、広いフラットな芝生広場があったらもっと良かったとか、炉があってバーベキューができる場所を作ったらもっと良かったのじゃないかとか、あまりに人工的過ぎるのでもっと鬱蒼とした里山風で散歩・散策 ができそうな場所があったらとか、本格的なフィールドアスレチックコースの方がとか、いろいろと考えました。

でも、出入り自由な多目的広場の芝生を踏んだとき、すべては消し飛びました。関東リーグ等のサッカーの試合が行われるほどの天然芝グラウンドに立てるなんて、滅多にできるものじゃありません。この天然芝グラウンドは大事にして欲しいですね。ここで思い切りボール遊びがしたい、そう思いました。ただし、もっと涼しいときに…(笑)

平成の森公園 園内地図

平成の森公園 園内地図
平成の森公園 園内地図。

有料施設の概要と料金


団体(10人以上)貸切使用料(町内者利用料金)
  午前
9:00〜12:00
午後
13:00〜17:00
夜間
18:00〜21:30
全日
9:00〜17:00
体育館 一般・学生 2,000円 2,000円 2,000円 4,000円
児童・生徒 1,000円 1,000円 1,000円 2,000円
武道館 一般・学生 1,000円 1,500円 2,000円 4,000円
児童・生徒 500円 800円 1,000円 2,000円
多目的広場 有料(金額不明)

個人使用料
午前 9:00〜12:00 午後 13:00〜17:00 夜間 18:00〜21:30
卓球室・トレーニング室 一般・学生 100円 100円 200円
児童・生徒 50円 50円 100円

特記事項
町外者は2倍。
トレーニング室は、講習会受講者のみ利用。
町内者とは、町内在住者及びレインボー地域(川越市・坂戸市・鶴ヶ島市・日高市・毛呂山町・越生町)在住者。
申し込み
川島町生涯学習課 TEL 049-297-1611

アクセスなど

電車→バス
東武東上線・JR川越線「川越駅」東口から東武バスウエストの免許センター駅行きで「川島農協前」下車、徒歩約20分(ちょっと遠いな…)
駐車場
1ヶ所のみ(無料) 180台くらい。

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