キヤッセ羽生(羽生市三田ヶ谷農林公園)(羽生市) 農cafe ムジナモ
2023年4月1日リニューアルオープン!
自然豚のカツカレー。 |
入口。 以前と変わりません。 |
外観。 こちらも以前と変わりません。 |
「キヤッセ羽生」の飲食施設は、2023年4月1日、新しい指定管理者の下「農cafeムジナモ」としてリニューアルオープンしました。
オフィシャルサイトには、コンセプトとしてこんなメッセージが載っています。
「農cafeムジナモ」は、いつまでも「街に欠かせない場所」と思ってもらえるような、地域住民、農業者、都市住民のコミュニティーの基盤となり、地域を循環させ、地域に愛されるカフェスペースを目指しています。
SDGsを念頭に置きつつ、地域の生産者と連携して地場産品を使った料理を提供し、多くの人に愛される施設を目指すということのようです。
ご覧の通り、店舗は「むじな庵」のころのままです。内部も調度品も居抜きで、ビール工房とうどん店があったころとほとんど変わりません。
入口側のビールサーバーのカウンターはそのままで、壁を隔てた奥側に注文レジと厨房があるのも以前と変わりません。
両カウンターを仕切る壁の上には「こぶし花ビール」のエンブレムも残っていました。
違っているのは、カウンター前のテーブル席を減らして広い空間を作っていることと、手前の席にあったファミレス風の長いすをやめたことくらいでしょうか。
でも、それだけでこんなに雰囲気が変わるのですね。
元々明るいお店が、更にすっきりと気持ち良くなっていました。
従業員のみなさんも若めでにこやか。とても良いイメージを持ちました。
個人的にはビール工房の面影が残っているのが引っかかりました。もしかしたら再開してくれるのではないか、とか。
羽生市だけでは荷が重いかもしれないので、近隣市と連携して再興できないものかと考えてしまいます。例えば行田市とか加須市とか……。
埼玉のクラフトビールと言えば「COEDO」一強です。カフェの隣にある「ムジナモ市場」でも売っていました。
そろそろ次が出てきても良いと思うのです。
……こちらでは無理かも知れませんが……。
左手前がビールサーバーのカウンター。 注文は奥のカウンターのレジで。 |
農cafeムジナモ メニュー&営業案内
通常のメニュー。 |
モーニングを始めました。 |
店舗で撮影したメニューを掲載しておきます。
オススメは「ほうれん草とクリームチーズ 羽生サンド 600円」「自然豚のカツカレー 1280円」「自然豚のポーク丼 880円」なのでしょうか??
中でも一番のオススメは一番上に掲載している「羽生サンド」かも。地場産品を使用したホットサンドですね。
「農cafe ムジナモ」は、今回のリニューアルで平日も営業することになりました。
すばらしいですね。
これだけ素敵な建物の飲食施設なのに、なぜ週末しか営業しないのかずっと疑問に思っていました。
営業日が増えれば経費もかさみます。
しかし、いつ訪問しても美味しいモノがいただけるからこそ地域の日常に根ざすのであって、週末限定営業では地元のニーズを取りこぼしてしまいかねません。
ただ、この態勢を続けるためには定期的なメニューの見直しとか、より緻密なニーズの把握とか、「さいたま水族館」との連携とか、欠かせないことがたくさんあると思います。
「さいたま水族館」の来場者が押し寄せるようになるのが一番ですよね。
- 営業日
- 無休
- 休業日
- 年末年始 (12月29日〜1月3日)
- 営業時間
- 11:00〜15:00
- 駐車場
- 約100台(無料)
- 水族館側にもたくさんあります
いただいたもの
奥のレジカウンターで注文して支払い、出来上がったら鳴るブザーを渡され自分で取り行きます。
食べ終わったら食器類をカウンター右隅の置かれた棚に返却するセルフ方式です。フードコートと同じですね。
いただいたものです。
自然豚のカツカレー 1280円
自然豚のポーク丼 880円
セットドリンク(アイスコーヒー) 200円
羽生サンド ほうれん草とクリームチーズ 600円
アサヒビール ドライ 480円
最初にカツカレーとポーク丼とビールをオーダーしました。
食べ終わってメニューを見ていたらカミさんと「イチオシはきっと羽生サンドだよね」という話になって追加しました。
カツの断面。 |
自然豚のカツカレー。 |
料理が運ばれてきてびっくりしたのが、カレーの美しさでした。
公園の付け足し施設的感覚ではないですね。
このビジュアルだけでも将来が楽しみだと思いました。
常々、公園の飲食施設は研究と改善とサービスを怠った付け足し施設ばかりと嘆いていますが、「農cafe ムジナモ」はそんなステレオタイプではないようです。
カレーは美味しかった。いろいろな食材が溶け込んで複雑な味がします。野菜の味が強いかな?
スパイスの香りはちょっとだけですが、万人に愛されるように作り込まれた感じが好感を持てました。これなら小さいお子さんも大丈夫でしょう。
自然豚のカツはご覧の通り揚げ方に難がありました。
それと、価格を上げても良いのでもうちょっと厚みをある豚肉を使って欲しいですね。
かなりリサーチされた感じの価格設定ですが、ここはもうちょっといけると思います。
自然豚のポーク丼。 |
羽生サンド ほうれん草とクリームチーズ。 |
「自然豚のポーク丼」も似たような感想を持ちました。
帯広風の甘辛タレはとても優しく美味しいのですがあまり豚肉に絡んでいません。
それと、豚肉がちょっと硬い。もうちょっと良い肉を使っても大丈夫ではないでしょうか。
フライパンで焼いているのなら、片栗粉を薄くまぶしても良いかも知れません。
一番美味しかったのは「羽生サンド ほうれん草とクリームチーズ」です。
甘みの勝ったほうれん草とクリームチーズの具材に細かく刻み込まれた生ハムが適度な塩味を与えて、とても良い仕事をしていました。(ぼくが生ハムと思っただけでお店に確認したわけではありません)
イタリアン風というか、チーズクリームのパスタを食べているような感じさえしました。
美味かった。
しっかりと豆の味がするアイスコーヒーも美味しかった。ストレートでも全然イケるアイスコーヒーでした。
アイスコーヒー。 |
店内
カウンター前に広いスペースを作りました。 |
元々とても感じの良い建物なので中身さえ伴えば繁盛すると思います。
問題はアクセスですね。
最寄りの鉄道駅からは6km以上離れているのに、徒歩圏内に定期バスは運行されていません。
唯一、園内に羽生市が運営する福祉バスのバス停がありますが、高齢者支援が目的なので路線も運行時刻もとても限られています。
ゴールデンウィークから11月ころまでは、お隣の「さいたま水族館」が羽生駅東口から無料のシャトルバスを運行しているので利用可能ですが、それも日曜と祝日がほとんどです。
なんとかならないかなぁ。
入口右手の客席。 |
奥の客席。 |
カトラリーやミルク等が並んだ注文カウンター。 左のレジで注文して右の棚に返却します。 |
外観
入口からみた。 右が「ムジナモ市場」で中央が「農cafe ムジナモ」、 左はビール工房だった建物。 |